健康維持と睡眠の関係とは?質のよい睡眠には多くのメリットがある

 

健康維持と睡眠の関係とは?質のよい睡眠には多くのメリットがある

健康維持には睡眠がよいと聞いたことはあっても、具体的にどうよいのか分からない人も多いでしょう。たしかに人間の体のことは難しく、すべて理解するのは困難なときもあります。

今回は健康維持と睡眠の関係や、質のよい睡眠を取るメリットについて解説します。この記事を読めば、普段の生活習慣を見直すきっかけになるでしょう。

健康維持と睡眠の関係とは

現代社会では以下の生活習慣によって、睡眠不足や睡眠障害の危険が高まっています。

【現代社会における生活習慣の例】

  • 長時間のスマートフォン
  • 長時間のパソコン
  • シフトワーク
  • 夜型生活など

人間の体を休ませるためには、質のよい睡眠が欠かせません。ところが上記の事例のように、現代社会では体内時計を狂わせる原因が数多く潜んでいます。日本人の平均睡眠時間は過去20年に渡って、減少する一方です。質のよい睡眠が取れていない人も多いと考えられます。

仕事をしている人のなかには、平日に足りていない睡眠をなんとか休日で補っている人もいるでしょう。普段から意識して、質のよい睡眠を取るのが大切といえます。

質のよい睡眠を取るメリット

睡眠の質がよいと、多くのメリットがあります。以下にみていきましょう。

疲労回復に繋がる

質のよい睡眠を取れば、疲労回復に繋がることが大きなメリットです。体に備わっている体温調節の機能や内臓のはたらきなどは、自律神経によって調整されています。自律神経は交感神経と副交感神経の2種類があり、健康の維持には両者のバランスが欠かせません。

疲れたときにはリラックスにかかわる副交感神経が優位になるので、体を休めようと脳から眠気の信号が出ます。両者のバランスが崩れた状態を元に戻すには、質のよい睡眠がおすすめです。バランスがよくなって、疲労回復に繋がるのです。

ストレス解消に繋がる

前項で交感神経と副交感神経のバランスが、大切だとお伝えしました。ストレス過多な日常を過ごしていると、交感神経が優位のまま夜を迎えてしまいます。副交感神経への切り替えができないまま夜を迎えた結果、入眠できなかったり睡眠の質を下げたりするのです。

睡眠が足りない人は、しっかりと睡眠できている人に比べてストレスに弱い傾向があります。人間の体はストレスを感じると、それに対応するためのホルモンを分泌するのです。そのホルモンを「コルチゾール」といいます。しかし睡眠の足りない状態が続くと、コルチゾールの分泌量が少なくなるのです。日中にストレスの影響を受けやすいのは、コルチゾールが減少している可能性もあります。

健康維持と睡眠|快眠のための環境づくり

快眠のためには環境づくりも大切だとご存じでしょうか。ここでは環境づくりをするための方法をいくつか提案します。

まずは空間づくりから

質のよい睡眠のためには、空間づくりが大切です。安心感があってリラックスできる空間にするため、ワークスペースとの兼用はおすすめしません。睡眠する場所の近くに漫画本やスマートフォンなどがあると、つい触ってしまう人も多いでしょう。その場合は睡眠する場所から、遠ざけておくのもひとつの方法です。

また照度が高い光を多く浴びると、寝つきが悪くなる可能性もあります。眠りを促進するホルモンは、照度が高い光を浴びるほど分泌されなくなるからです。照度が高い光ではなく、赤みを帯びたあたたかい光に変えれば、眠りやすくなるでしょう。

入眠時は温度にも気をつける

前項では光や周辺の環境が大切だとお伝えしました。入眠時は温度にも気をつけるとよいでしょう。睡眠中における寝具内の温度は33℃前後、湿度は50%前後がよいと考えられています。寝具内の温度を調節したいときは、衣服や寝具を使って調節してください。

睡眠中に体の体温が高くなる場合は、寝室の温度が低すぎる可能性もあります。入眠時に体は温度調節をしているものの、寝室の温度が低すぎれば皮膚からの放熱が、スムーズにいかないからです。

熱帯夜で快適に過ごせないときは、エアコンの除湿運転を利用して、28℃以上に設定する方法もあります。除湿運転を利用して体の湿度を下げれば、体温が下がりすぎず体感温度だけ下がるのです。睡眠による汗を乾かせるでしょう。ただしエアコンの機種によって、湿度を50%から60%に維持する設定ができない場合もあるため、ご注意ください。

ストレスを和らげる食べ物も摂る

コルチゾールの材料のひとつである食べ物を摂れば、ストレスを和らげるきっかけになります。たとえば以下の食べ物が該当します。

【コルチゾールの材料になる食べ物の例】

  • ゴーヤ
  • パプリカ
  • ケール
  • など

人間の体を作る要素はひとつではありません。食べ物だけに頼らずに、日頃の生活習慣を見直すこともおすすめです。

まとめ

健康維持と睡眠には、深いかかわりがあることを解説しました。就寝の体制になってからスマートフォンを触ってしまう人は、この機会に止めてみましょう。日常的なくせの積み重ねが、健康に関わっているかもしれません。

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