アロマオイルの禁忌とは?使用上の注意点をしっかり確認しよう!

アロマオイルの禁忌とは?

リラックスできる空間づくりに欠かせないアロマオイルは、使用方法を間違えるとよくありません。健康被害を引き起こしてしまう可能性があり、注意が必要です。とくにアロマオイルのなかには、光毒性の作用をもつものもあります。皮膚を傷つけてしまったり、シミの原因になったりする危険性もあります。

今回はアロマオイルの禁忌や、使用上の注意点について詳しくご紹介しましょう。

アロマオイルの禁忌について

ここではアロマオイルを使用するうえで、かならず知っておきたい注意点についてご紹介します。思わぬトラブルにつながってしまう可能性もあるものです。使用法を守って、アロマオイルを楽しむようにしましょう。

アロマオイルを皮膚にぬらない

アロマオイルは刺激が強いものです。直接原液を皮膚につけてしまうと、思わぬ肌トラブルに発展してしまう可能性があります。どうしても肌に直接ぬりたいという場合には、植物油などで薄めて使うようにしましょう。

日本アロマテラピー団体は、ボディに使用する場合には1%以下、顔に使用する場合には0.1〜0.5%以下を目安と定めています。間違っても原液を皮膚にぬらないよう注意しましょう。

また万が一アロマオイルが皮膚にこぼれて、大量についてしまったという場合もあるでしょう。このときは清潔な水で、すぐに洗い流すことが大切です。赤みや湿疹・刺激などがみられた場合には、診察を受けるようにしましょう。

アロマオイルを飲用しない

アロマオイルはたとえ希釈したものだとしても、食品に混ぜたり飲用したりしてはいけません。万が一あやまって口に入れてしまった場合には、まず口のなかのアロマオイルをすすぎましょう。また子どもが大量に飲んでしまったという場合には、まずは医師の診察を受けることを優先してください。その際に誤飲したアロマオイルを持参するか、アロマオイルの名前をきちんと伝えられるようにしておきましょう。

アロマオイルの保管に気をつける

アロマオイルは、製造されたときからすぐに劣化がはじまってしまいます。そのためアロマオイルの保管には注意が必要です。遮光性の容器に入れたうえで、直射日光のあたらない冷暗所に保管するようにしましょう。

また一度開封したら、基本的には1年以内を目安に使い切るのがポイントです。とくにオレンジのような柑橘系の香りは、成分が変化しやすいという特徴をもっています。できるだけ早めに使い切るように心がけましょう。

アロマオイルを使用する人の健康状態に気を付ける

アロマオイルは、その人の状態によっては使用を控える必要がある場合もあります。たとえば病気の治療を行っている、薬を服用しているという場合には、かならず担当の医師や薬剤師に確認するようにしましょう。

またご年配の方や既往歴のある方などは、まずは少量の使用にとどめ様子を見るのがおすすめです。妊娠中の方や子どもも、使用量に注意が必要です。不快感や異変を覚えた場合には、すぐに使用を取りやめるようにしましょう。

光毒性をもつアロマオイルに注意しよう!

アロマオイルのなかには皮膚についた状態で日光を浴びてしまうと、皮膚がダメージを受けてしまう「光毒性」という作用をもつものがあります。とくにボディにアロマオイルを使用するという場合には、注意が必要です。

光毒性をもつアロマオイルとは?

「柑橘性のアロマオイルには光毒性がある」と、表現されることが多くなっています。実際にはオレンジスイートやマンダリンには、光毒性はありません。またレモングラス・メリッサ・シトロネラなどは、柑橘系のにおいに分類されているものです。しかし実際に柑橘系の植物から抽出されているわけではないため、光毒性はありません。

光毒性をもつアロマオイルとしては、オレンジ・ビター、ライムやレモンにグレープフルーツ、ベルガモットなどがあげられます。とくにベルガモットは高い光毒性をもっているため、注意が必要です。肌に使用する場合には、ベルガモットから光毒性の成分を取り除いた「ベルガモットFCF」という、アロマオイルを選ぶようにしましょう。

光毒性の影響は?

光毒性をもつアロマオイルを皮膚につけた状態で太陽に当たってしまうと、強い日焼けを引き起こします。シミになったり皮膚の組織を傷つけたりしてしまうのです。これはアロマオイルのなかに含まれているフロクマリン類という成分が、紫外線のパワーを蓄積します。それを皮膚内に放出してしまうのが原因です。

アロマオイルの光毒性が認知されていなかった頃には、問題点がありました。ベルガモットを配合した化粧品による、皮膚障害が引き起こってしまったこともあります。光毒性とアロマオイルの希釈には大きな関係があるため、ガイドラインに沿って使用することが大切です。

自宅でアロマオイル希釈する場合には、軽量が正確でない・希釈が均一にならない可能性もあるため、注意しましょう。

まとめ

今回はアロマオイルの禁忌や注意点について、詳しくご紹介しました。アロマオイルは雑貨屋などでも気軽に手に入れられることから、自己流で使用を進めてしまう方も少なくありません。しかし海外では医師や専門家のもとで、使用を推奨されているところもあります。アロマオイルを安全に使用するためにも、かならず使用法を守って活用しましょう。

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