更年期障害への対処法は？アロマオイルの活用がおすすめ！

その症状、もしかして更年期障害？

ここでは、まず更年期障害についてわかりやすく解説していきます。

更年期と更年期障害について

更年期とは、閉経の前後10年間のことを指します。閉経の時期には、個人差があるのですが、50歳前後で迎える女性が多いようです。そのため、更年期は45歳〜55歳が一般的な更年期の時期として知られています。

更年期を迎えると、女性ホルモンが減少してしまったり、バランスが崩れてしまったりすることからさまざまな体の不調が引き起こります。

更年期障害が起こるのはなぜ？

更年期に入る前には、脳にある下垂体や視床下部などが女性ホルモンの分泌を命じ、卵巣から女性ホルモンが分泌され、血中濃度が高まるとその命令が止まるという仕組みになっています。しかし、更年期に入り、卵巣機能が低下してしまうことで、脳が命じる司令に卵巣が対応できずに十分な女性ホルモンが分泌できない状態が続いてしまいます。

すると、下垂体は女性ホルモンの分泌を命じ続けることになり、脳が混乱を起こしてしまうのです。その結果、体の機能を調節するための自立神経にも混乱が伝わり、体の不調へとつながってしまいます。

更年期障害の症状について

更年期障害は、年齢によって少しずつ症状の出方が異なる傾向にあります。プレ更年期と呼ばれる時期には、月経異常、のぼせや異常発汗、めまいなどが起きやすくなります。更年期に突入すると、それらの自律神経失調症に加え、精神神経症状が加わることが多いようです。倦怠感や不眠、不安、記憶力の低下、憂鬱などの他にも、イライラしたり怒りっぽくなったりしてしまうこともあるようです。

その後、閉経期を迎えると、泌尿生殖器の萎縮症状や骨量の減少、脂質異常症、動脈硬化などの臓器の変化が起こりやすくなります。

更年期の症状にはアロマがおすすめ？

日本では正式な療法として認められていませんが、海外では古くからアロマを使ったテラピーが使用されています。アロマには、リラックスできる空間を作れるという魅力もあるため、ぜひ日々の生活に取り入れてみるのがおすすめです。

更年期症状にはゼラニウムがおすすめ！

アロマ協会と産婦人科医が共同で行った研究によると、ゼラニウムのアロマオイルを活用することで、不安感や無気力、肌のかさつきなどの更年期症状が改善されたと感じる方が増えたという結果が出ています。実際に血中ホルモンの濃度に変化が出たわけではないのですが、抜け毛が少なくなった、髪の潤いがアップした、不安感が減ったなどと感じる方が多くみられました。

更年期の方におすすめしたいアロマオイル

海外で行われているアロマテラピーでは、更年期障害に対しては、エストロゲン様作用を持つアロマオイルを使用することが多いようです。たとえば、クラリセージ、サイプレス、バジル、ラベンダー、ネロリ、オレンジ・スイート、ローズマリー、レモン、ペパーミント、イランイラン、マンダリンなどがあげられます。

更年期障害を改善するためにできること

更年期障害を改善するためには、日頃から規則正しい生活をおくり、必要に応じてサプリや市販薬を活用するのがおすすめです。ここでは、さらに詳しくご紹介します。

バランスのとれた食事

まずは、食生活を見直すところから始めてみましょう。バランスの良い食事を、規則的にとれているという方は意外にも少ないのではないでしょうか。基本的には、ごはんやお味噌汁、メインのおかず、副菜といった和食中心の食生活を心がけてみましょう。とくに、魚料理やフルーツ、緑黄色野菜などを意識して摂取するのがおすすめです。

適度な運動

週に3から4回程度の適度な運動も、更年期障害の改善に役立ちます。とくに、ウォーキングやジョギング、サイクリング、水泳などの有酸素運動を取り入れるのがよいでしょう。体に無理のない範囲で、楽しみながら取り組むことが大切です。

サプリや市販薬を活用する

最近は、更年期障害についての知識が広がってきたこともあり、サプリや市販薬、漢方薬などを活用する方も増えています。調剤薬局などで症状を相談した上で、体調にあったものを選ぶことが大切です。

まとめ