眼精疲労の原因とは?症状の詳細や仕組み、スマホ疲れについても解説!

現代はITが中心となっている情報社会のため、目に対して負荷をかける生活が一般的となっています。パソコン作業だけでなく、毎日プライベートでもスマホをずっと眺めている生活において、多くの人を悩ませているものが「眼精疲労」ですが、これはどういった原因で起こるのでしょうか。今回は眼精疲労が起こる原因を、詳しく紐解いていきます。

「眼精疲労」とは?

眼精疲労というものを疲れ目と同一視している人もいることでしょう。たしかに大枠でいえば、「目の疲れが原因となって起こる病気」ですが、あくまでも主要な原因のひとつであるというだけで、その他にも色々なものが重なって起きてしまうこともあります。

なぜなら単なる目の疲れや痛みであれば、その症状は一時的なものであります。たいていは1日ほど経てば軽くなり、長くても数日で症状は解消されるのです。医学でいう眼精疲労とは、上記のような症状が長く続き、次第に頭や首や肩など他の部位にまで痛みが広がってしまっている状態を指します。

一旦眼精疲労になってしまうと、時間の経過によって自然に治ることはほぼなく、専門医による治療が必要になります。放っておくとますます悪化してしまい、症状が緩和されることもありません。眼精疲労が気になった時点で病院に通い、対策を明示してもらいましょう。

近視・乱視・老眼などの矯正不良

眼精疲労の原因として代表的なものには、視力矯正における矯正不良が挙げられます。

視力矯正というと難しいかもしれませんが、眼鏡やコンタクトレンズ、老眼鏡などで視力を上げることを意味しています。つまり矯正不良とは簡単に表現するなら、「眼鏡やコンタクトレンズが合っていない」ことです。見え過ぎたりピントがぼやけていたりすると、必要以上に目を酷使することになってしまいます。

視力というのはカメラレンズにおける、ピントを合わせる仕組みとほぼ同じ機能といってよいでしょう。目から得た像を投影するのが網膜(カメラでいうフィルムの役割をする場所)で、光を取り込むのが水晶体(カメラでいうレンズの役割をする場所)です。網膜にピントを合わせようとするとき、「毛様体」という筋肉が緊張します。

常にピントが合っていない状態や必要以上にピントが合い過ぎている状態では、この毛様体に対する負担が大きくなり、その結果すぐに目が疲れてしまうことになるのです。眼鏡やコンタクトをしている人はわかるかもしれませんが、こうした矯正器具は一度作ると簡単には作り直せません。つまり無理して与えられた矯正器具を使おうとすると、継続的な眼精疲労という病気を招いてしまうことになるのです。

 パソコンやスマホの使い過ぎ

眼精疲労は、継続的に目に負担のかかる環境にいるとよりいっそう悪化します。近年は社会のIT化が進み、毎日のようにパソコンやスマホを操作していることでしょう。仕事やプライベートの連絡においては、とくにスマホの凝視は避けられない情勢となっています。こうした視力を巡る環境=視環境の変化によって、目はますます酷使される傾向にあるのです。

仕事でもスマホを使い、プライベートでもゲーム操作や動画やWebの閲覧をします。このようにスマホやタブレットを凝視し続ける生活が続くことで、近年よく叫ばれている言葉が「スマホ疲れ」です。スマホを見続けることによる視覚的な負担だけでなく、氾濫する情報に追いすがろうとするあまり、たくさんの情報を取り入れてしまうと脳もパンクしてしまうのです。また姿勢が悪いと首や肩や腰といった、全身に痛みや疲れが生じます。

こうしたことが原因で眼精疲労になってしまうことは、今の時代珍しいことではありません。環境によっては眼精疲労になるのが当たり前といってもよく、子供から大人までたくさんの方が苦しんでいるのです。

眼精疲労はいくつかの原因が重なって悪化する

眼精疲労の代表的な原因をふたつほど挙げましたが、その他にも色々な原因が考えられます。眼精疲労において明確となっているのは、こうしたいくつかの要因が複数重なっていくことで悪化していくことです。

特定の原因がある場合は、単なる疲れ目にとどまり眼精疲労になること自体が少ない傾向にあります。また、仮に眼精疲労になってもあまり悪化はしません。多くの眼精疲労は、複数の要因が絡みあって悪化していきます。そしてそれぞれの要因が影響を与え合って、悪循環へと陥っていくのです。

上記以外に考えられる原因としては、「目の病気が原因となっている」場合です。この場合の目の病気とは、視野が狭くなってしまう緑内障や水晶体が濁って視界が不明瞭になる白内障だけではありません。斜視や斜位、眼瞼下垂(文字通りまぶたが垂れ下がる病気)、ドライアイなどがあります。

またインフルエンザや自律神経失調症・虫歯や歯周病など、一見関係のなさそうな病気と合わせて眼精疲労が起こっている例もあります。そして比較的珍しい例ではありますが、シックハウス症候群と眼精疲労の関係性も指摘されているのです。その他にも精神的ストレスが原因となって、眼精疲労が起こる場合もあります。

まとめ

今回は眼精疲労の原因について解説してきました。なるべく目の負担を減らすように努めながら、精神や身体にストレスをかけない規則正しい生活を行うことでも改善が可能です。その中でもまずは医師の診察を受け、原因を特定していくことが大切です。

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