サプリメントが合わないと感じた際のチェックポイント

普段の食生活で不足している栄養素の補給などを目的として、サプリメントを摂取されている方は多いのではないでしょうか。しかし、摂取する中で異変や違和感を覚えてサプリメントが合っていないと感じる方も少なくないでしょう。そこで今回は、摂取しているサプリメントが合わないと感じた際にチェックするポイントについてご紹介いたします。


飲み方や量が正しいか

サプリメントが合わないと感じた際は、飲み方や量を確認することが重要です。サプリメントに含まれる成分がご自身の体質に合っていない場合も考えられるものの、飲み方などが正しくないために違和感を覚えている可能性が考えられます。

錠剤のサプリメントであれば何かの飲み物と一緒に摂取されるかと思います。その際に最も適しているのが常温の水、あるいはぬるま湯です。水分自体に余計な成分が含まれていないことから、どのサプリメントとも相性がよいといわれています。

その他ですと、牛乳やヨーグルトに混ぜて摂取するという方法もあります。サプリメントによっては牛乳などと混ぜることを前提としているものもありますので、やはり正しい飲み方かどうかの確認は大切といえるでしょう。

続いて服用する量ですが、ここで注意することはサプリメントは薬ではないということです。分類上は栄養補助食品という扱いですので、薬のように明確に1回の摂取量が決まっているわけではないのです。ただし栄養素自体には適切な摂取量というものが決まっています。

例えばカルシウムの場合、1日の摂取上限量は1,500mgです。上限を超えた量の摂取をしてしまうと、便秘や尿路結石などの副作用を誘発してしまう恐れがあります。はじめに摂取する段階で上限量をしっかりと理解するようにしましょう。

複数飲んでいる場合の組み合わせ

続いてチェックしてほしいポイントは、複数のサプリメントを摂取している場合の組み合わせです。食べ物でも起こることですが、一緒に食べてはいけない組み合わせというものが存在します

。例えばサンマと漬物は一緒に食べてはいけない組み合わせの一つで、この組み合わせにより発がん性物質となってしまう恐れがあるのです。このような悪影響を身体に及ぼしてしまうことから、一緒に食べてはいけないといわれています。

それはサプリメントにも同じことがいえるのですが、若干意味合いは異なります。サプリメントの場合は成分同士の組み合わせではなく、サプリ同士の組み合わせによって成分が重複し、それに気づかず摂取することで1日の摂取上限量を超えてしまう危険性があるのです。

ビタミンのサプリメントとカルシウムのサプリメントを同時に摂取する場合、カルシウムのサプリメントに含まれるビタミン量を想定しておかないと、ビタミンのサプリメントで上限量ギリギリになってしまうのです。

サプリメントには相性がいい組み合わせも存在しているものの、やはり大事なのは上限の範囲内で摂取するように心掛けることではないでしょうか。

薬と組み合わせていないか

サプリメント同士の組み合わせよりも危険性が高いものが、薬との組み合わせです。薬を服用しているということは、現在何かしらの症状を薬によって抑えているという状態でしょう。その状態でサプリメントを摂取してしまうと成分同士が影響し合い、副作用が起こってしまいます。

もしも現在糖尿病の治療のために薬を服用していたとしてDHAのサプリメントを摂取してしまった場合、DHAの持つ血糖値を上昇させるという効果により、糖尿病治療薬の効果を薄めてしまうことになるのです。

その他にも薬の効果をより強めてしまうという組み合わせもあります。薬の効果は弱くなっても強くなってもよくはなく、本来の効果を出せるように調整することが重要です。

そもそも薬の成分によって治療を行っているにも関わらず、その効果を阻害してしまうようなことがあってはなりません。身体のために摂取しているはずのサプリメントがアダとなってしまうというわけです。

しかし、あくまで一部の組み合わせに問題があるだけで、問題がない組み合わせも存在します。例えば時間をずらすだけで問題がないという組み合わせもあるので複雑です。そのため、薬とサプリメントを同時に摂取するような状況になった場合には、摂取する前に医師に相談をしてみるといいでしょう。専門家である医師が問題ないと判断した場合には安心して摂取することができます。

海外のサプリメントかどうか

最後のチェックポイントは海外製のサプリメントかどうかという点です。海外製のサプリメントの場合、国産のものと比べて成分が強い傾向にあります。

また、品質に関しても国産のものと比べると安心できないものが多いといっても過言ではありません。実際に海外製のサプリメントを摂取した方が最終的に命を落としてしまったという例もあります。もちろん海外製のものがすべて危険であるということではありませんが、国産に比べるとそうした危険があるということです。

インターネットなどで簡単に個人輸入することも可能な状況ではありますが、しっかりと確認した上で購入・摂取をするようにしましょう。しかし、専門家でない以上どうしても不安は残りますので、できることなら海外製のサプリメントに関しては国内の代理店から購入することをおすすめします。万が一のことがあってからでは手遅れですので、安心して摂取できるような方法で入手するといいでしょう。

まとめ

サプリメントは足りない栄養素を補給するために摂取するものであり、身体に悪影響を与えてしまっては本末転倒です。少しでも合わないと感じた場合には今回ご紹介したチェックポイントを参考にしてみてはいかがでしょうか。ありす薬局では薬局製剤の販売の他に、薬に関する相談も受け付けておりますので、サプリメントに関することでもお気軽にお問い合わせください。