アロマにはどんな効果がある?種類別に紹介

薬は病気や症状を和らげるのに欠かせないものですが、自然由来の成分以外のものが入っているから気になるといった人もいるでしょう。自然由来の成分を100%使用しているものを探している人、不眠などの症状に悩んでいる人におすすめなのが「アロマ」です。今日はアロマにはどのような効果があるのかなどを細かく見ていきます。

アロマとは何か?

アロマというのは正式名称では「アロマセラピー」といいますが、英語表記で「アロマテラピー」と呼ばれる場合もあります。

植物には香りの元となる成分である精油(エッセンシャルオイル)というものが含まれています。その精油を抽出して香りを楽しむことで心身をリラックスさせたり、健康や美容に役立てたりという自然療法のことをアロマというのです。

アロマによる効果を細かく述べると、「心身をリラックスさせることで、リフレッシュを促す」「心身を健康的なものにし、日常生活を豊かにする」「心身のバランスを整えることにより、本来持っている美しさを引き出す」などといったものが挙げられます。

アロマには薬では得られないメリットがある

アロマによりもたらされる効果というのは、もちろん薬を使っても得ることができます。ですが薬だと自然由来の成分を使用していない場合もあるので、人によっては身体に合わなかったり、他の薬との飲み合わせが良くなかったりといったことも出てきます。

その点アロマならば100%自然由来の成分を使用しているので、そのようなことを気にせずに使うことができるのです。また、処方されている薬の種類が多すぎて、どれが自分に合っているかわからなくなっているという人もいるでしょう。

アロマならばそれぞれの効果がはっきりとわかれており、情報もたくさん流れているため、自分に合ったものを見つけることが簡単にできます。

アロマと使い方とその効果

アロマはたくさんの使い方・楽しみ方ができ、それぞれで期待できる効果が異なってきます。ではどのような使い方があり、どんな効果が期待できるのかを見ていきます。

芳香浴法

精油を空気中に拡散することにより、香りを楽しむという方法です。拡散させる方法としては以下のものが代表的なものとなります。
・バーナーやオイルウォーマーを使用しキャンドルの熱で精油を温める
・電気式のアロマライトやアロマランプで精油を温める
・加湿器タイプのアロマディフューザーを使用する
・ハンカチやタオルに精油を垂らす
・アクセサリーや小物に精油を付ける

芳香浴法は単純に香りを楽しむもので、リラックス効果が得られ心身のバランスを整えることができます。不眠に悩む人にも効果的です。

沐浴法

湯船や洗面器などにためたお湯、もしくはぬるま湯に精油を入れて顔や体全体のお肌に浸透させていきます。こちらは入浴の身体温め効果とアロマによるリラックス効果を同時に得ることができます。

全身浴の場合は精油を1滴から5滴、半身浴や手浴・足浴ならば1滴から3滴ほどの精油を使用します。

吸入法

精油を鼻や口に近づけ立ち上がる香りを直接的に吸入する方法です。
呼吸器系に不調がある場合に行うことで、症状を緩和する効果が期待できます。

フェイシャルスチーム

洗面器などに張った湯に精油を垂らし、その蒸気を顔にあてるというものです。蒸気が拡散し逃げないようにバスタオルなどで顔を覆うと効率よく蒸気を受けることができます。
また、皮膚の血行を促進し潤いをもたらす効果があります。

湿布法

精油を滴下したお湯もしくは水にタオルを浸し、絞った状態のものを身体の一部にあてる方法です。
お湯を使用することで血液の循環を高めることができるので、生理痛や腰痛・肩こりなどに効果的です。水を使用したものは腫れや炎症といった急性のものに効果が期待できます。

トリートメント法

精油を希釈して作ったトリートメントオイルを直接肌に塗り込むという方法です。
香りによるリラクゼーション効果だけでなく保湿や血行促進、凝りの改善などといった効果が期待できます。

アロマに使用される植物とその効果

次にアロマに使用される植物の中でも代表的なものを見ていきます。それぞれの植物で得られる効果も併せて見ていきます。

ジャスミン

モクセイ科の植物であるジャスミンは甘さを纏ったフローラル系の香りです。
その香りは恐れや不安を和らげ、心にゆとりをもたらすといった効果があります。また肌への保湿作用や炎症を抑える作用、皮膚の軟化作用などもあるので、スキンケアに効果が期待できるアロマとなっています。

ローズウッド

クスノキ科の植物であるローズウッドは木の香りの中に甘さとスパイシーさが混ざった香りとなっています。
精神的なバランスを取り戻し、気持ちを楽にしてくれる効果が期待できます。疲労回復効果や免疫活性化作用、抗菌作用などといった効果も期待できるでしょう。

ローズ

バラ科の植物であるローズは深い濃厚な香りが特徴です。
心を癒やし元気を取り戻すことや孤独感や失望感を和らげる効果が期待できます。また、抗炎症作用や保湿効果も見込めるでしょう。

レモングラス

イネ科の植物であるレモングラスはシトラス調の香りの中に草や土の香りが混ざったものとなっています。
スッキリとした香りが、ポジティブな精神をもたらす効果が期待できます。また食欲不振や消化不良、発汗作用、抗菌作用といった多くの効果があります。

ビャクダン

ビャクダン科のビャクダンはスパイシーでウッディーな香りとなっています。
頭痛や不眠症といった神経系の悩みに効果が期待できます。また皮膚へ水分を補う作用もあるので炎症や肌荒れ、むくみの改善といった効果も期待できるでしょう。

まとめ

植物の香り成分である精油を抽出してその香りを楽しんだり美容や健康に役立てたりするのがアロマセラピーです。

アロマには芳香浴法や沐浴法などといったさまざまな方法があります。それらは心身をリラックスさせたり不眠に効果的だったり、得られる効果も幅広くございます。また、薬と違い100%の自然由来成分を使用しているという点も大きな特徴のひとつです。

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