自律神経の乱れとは?原因や解消法を詳しく解説

呼吸や新陳代謝を司る自律神経は、ストレスや加齢によりその働きが乱れることがしばしばあります。最近では「自律神経失調症」という病名も多く聞かれるようになるなど、自律神経の乱れは国民的な健康トラブルといっても過言ではありません。中にはいつのまにか自律神経が乱れていて、体調不良の原因がわからないまま「ドクターショッピング」を繰り返してしまう人もいます。では、自律神経の乱れを早期発見し、適切な治療を行うにはどのような方法があるのでしょうか。

1.自律神経の乱れが生じる原因

自律神経の乱れが生じる主な原因には、「加齢」と「ストレス」があり、さらに病気の発症によるものも含めると、その原因は多岐にわたります。自律神経の乱れについては明確な原因があるわけでもなく、さらに遺伝性も認められていません。発症に至るメカニズムはまだまだ解明されていない部分が多いです。

最初は、一時的な体調不良と思っていたものの、病院を受診しても原因が特定できないことから、結果的に自律神経失調症と診断される場合もあります。

加齢を原因とする自律神経の乱れ

加齢が進行すると、自律神経が乱れることがあることは以前より知られています。例えば、「更年期障害」は、閉経と同時に女性ホルモンの分泌量が低下することにより、震えや多汗などの症状が出てくるものとして知られています。

しかし、男性も加齢とともに男性ホルモンの分泌量が低下することがあり、同様の症状が出ることがあります。原因が加齢とはいえ、誰にでも自律神経の乱れが出るとは限りません。例えば、定期的に運動をしているなど基礎体力がある人の場合は症状が出ないこともありますが、日々ストレスにさらされている環境にいる人や生活習慣病などの既往歴がある場合は震えやめまいといった日常生活に支障をきたすような症状が出る場合があります。

ストレスを原因とする自律神経の乱れ

ストレスは、多くの世代がさまざまなかたちで受けているものです。よって、ストレスを原因とする自律神経の乱れは20代でも50代でも、さまざまな世代で発症する恐れがあると考えられます。

ストレスといって考えられるのは仕事や学業、そして人間関係などが挙げられます。これらのさまざまなストレスが生じた結果、動悸やめまい、震えや多汗など、自律神経失調症の症状が出ることも少なくありません。発症した場合、その原因であるストレスを軽減することが主な治療方法になりますが、経済的なこともあって転職などにふみきれない事情もあるでしょう。その場合でも、業務内容の見直しや、異動による環境の改善などを申し出てみることは可能だと思われます。

自律神経の乱れを予防する方法

自律神経の乱れを予防するためには、その原因となる要素をできるだけ回避することが重要です。例えば加齢による自律神経の乱れであれば、基礎体力を若々しく維持するための生活習慣を取り入れることが、自律神経の乱れを予防する方法となります。

具体的には定期的な運動や食生活の改善、睡眠時間の確保や規則正しい生活習慣などが挙げられます。なお、定期的な運動としては30分程度の有酸素運動(ウォーキング、ヨガ)を、毎日欠かさず行うことなどがおすすめです。

一方、ストレスによる自律神経の乱れは、ストレスの原因となる要素を少しでも日常生活から取り除くことが予防する近道です。例えば、仕事上のストレスがある場合は適度な運動や趣味への没頭などで、ストレスを発散することを考えましょう。

また、質の高い睡眠にこだわることもおすすめです。例えば、アロマテラピーでは、睡眠の質を高めるラベンダーの香りを活用すればノンレム睡眠の時間が増えるなど、質の高い睡眠が得られます。

自律神経の乱れを治療する方法

自律神経の乱れが生じた場合、治療の際は投薬治療が基本になります。投薬の場合は心療内科や精神科などを受診して、精神的アプローチを交えた投薬治療も可能ですし、内科を受診して体の調子を整える投薬治療も可能です。

自律神経の乱れに気づいた場合はまず他の疾病がないかどうかを確認し、最終的に明確な臓器などの不調が見当たらない場合に自律神経失調症と判断され、投薬治療が始まるのです。

また、市販薬による投薬治療も可能であり、自律神経の乱れを改善する薬としては主に漢方薬が用いられています。病院を受診した場合でも、医師の判断によって漢方薬を処方する場合もあります。漢方薬のメリットは一般的な薬剤と違って副作用が出にくいことが挙げられますが、他の疾病で投薬をしている場合でも併用することが容易な点も見逃せません。

まとめ

自律神経の乱れは、なかなか素人にはわからないものです。例えば多汗の症状は、運動の後に汗が出たり猛暑の季節になっていたりすれば、汗の変調に気づくことが少なくなります。

また、震えも同様であり、作業後の疲れや厳しい寒さの季節になってくると、自律神経の乱れによって症状が出てくることも少なくありません。ですので、自律神経の乱れを疑う際には複数の症状が同時に出ていることを考えましょう。また、症状が出る要因を見つけられない場合も同様です。

症状が初期の場合は、漢方薬を購入して使用しているうちに、症状が緩和することも十分にあります。漢方薬に詳しい薬剤師がいる薬局を利用してみてはいかがでしょうか。

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