花粉症になると、くしゃみや鼻水が止まらなかったり、目がかゆくなったりとつらい症状が長く続きます。ハーブティーは、アレルギー反応の抑制につながる場合があり、免疫力を高める効果も期待できるため、花粉症対策におすすめです。
今回は、花粉症に対するハーブティーの効果やアレルギー症状の緩和に役立つおすすめのハーブを紹介します。いくつか注意点もありますので、この記事を参考にしながら適切な対策方法を見つけていきましょう。
花粉症とは
花粉症とは、植物の花粉が原因で生じるアレルギー疾患のことです。医学用語では「季節性アレルギー性鼻炎」といい、日本人のおよそ4人に1人が花粉症だといわれています。
花粉症の原因となる主な植物
日本には花粉症を引き起こす植物が多くありますが、代表的な原因植物は以下のとおりです。
<花粉症の原因となる主な植物>
- スギ
- ヒノキ
- カモガヤ
- オオアワガエリ
- シラカンバ
- ブタクサ
- ヨモギ
- カナムグラ
花粉症と聞いて、多くの方はスギ花粉症をイメージすると思いますが、日本には原因植物が約60種類もあることがわかっています。地域によって飛散時期や花粉の種類が異なりますので、この機会に一度チェックしてみると良いでしょう。
花粉症の症状
花粉症にはさまざまな症状があり、そのほとんどが鼻と目にあらわれます。一般的によく見られる症状は、次のとおりです。
部位 | 主な症状 |
---|---|
鼻 | くしゃみ、鼻水、鼻づまり(鼻の三大症状) |
目 | かゆみ、充血、涙(目の三大症状) |
花粉症はくしゃみや鼻水などの症状が出やすく、風邪と間違えてしまう方も多いです。風邪の場合は1週間ほどで治りますが、花粉症は花粉が飛んでいる間は継続するといった違いがあります。
また、身体がだるい・熱っぽい・喉や皮膚のかゆみなど、全身症状があらわれる方もいます。これらの症状が見られる場合には、飛散している花粉が原因であるかもしれません。
花粉症に対するハーブティーの効果
健康飲料として注目を集めているハーブティーは、花粉症対策にも役立つと考えられています。その理由は、特定のハーブを摂取することにより、次のような効果が期待できるからです。
<花粉症に対するハーブティーの効果>
- 抗アレルギー作用
- 抗ヒスタミン作用
- 抗炎症作用
以下では、花粉症に対するハーブティーの効果について詳しく解説します。
抗アレルギー作用
ハーブには花粉によるアレルギー反応を抑える作用があり、免疫力を高める効果もあるといわれています。日頃からハーブティーを摂取すれば、花粉症をはじめとするさまざまなアレルギー症状が緩和されるかもしれません。
抗ヒスタミン作用
ヒスタミンとは、アレルギー症状を引き起こす原因物質のひとつです。この化学物質が過剰に放出されると、くしゃみや鼻水といった症状があらわれますが、ハーブティーにはヒスタミンの放出を抑える作用があるといわれています。
ハーブティーには、依存性や副作用のリスクがほとんどありませんから、とくに「薬に頼りたくない」という方におすすめです。
抗炎症作用
ハーブのなかには抗炎症作用に優れたものも多く、花粉による鼻や目の症状の緩和に役立ちます。肌の炎症を抑える効果も期待できますので、アトピー性皮膚炎や肌荒れにお悩みの方にもおすすめですよ。
花粉症におすすめのハーブティーの種類
花粉症対策としてハーブティーを飲む場合は、以下のハーブが含まれているものがおすすめです。
ハーブの種類 | 期待できる効果・効能 |
---|---|
ネトル | 抗アレルギー作用、アレルギーの体質改善、貧血の改善 など |
エルダーフラワー | 抗アレルギー作用、抗炎症作用、風邪・インフルエンザの初期症状の改善 など |
アイブライト | 抗ヒスタミン作用、抗炎症作用、眼精疲労の回復 など |
ペパーミント | 花粉による鼻の症状の緩和、リフレッシュ、胃腸の機能調節作用 など |
ローズヒップ | ビタミンCの補給、免疫力の向上、美肌 など |
ネトルには抗アレルギー作用があり、花粉による鼻や目の不快感のほか、アトピー性皮膚炎やぜんそくなどのアレルギー症状にも活躍します。さらに、アレルギーが起こりにくい体質の改善にも役立つおすすめのハーブです。
また、エルダーフラワーは花粉によるくしゃみ・鼻水・鼻づまりなどの症状に、アイブライトは目のかゆみや充血などの症状に効果を発揮してくれます。ペパーミントも鼻水・鼻づまりの解消を得意としており、爽やかな香りでリフレッシュ効果も期待できますよ。
ローズヒップは、「ビタミンCの爆弾」と呼ばれる有名なハーブです。身体の免疫力を高めやすくしたり、ヒスタミンの分泌を抑えたりする作用があり、花粉症の症状緩和に役立ちます。
花粉症対策のためにハーブティーを飲む際の注意点
ハーブのなかには、花粉症をお持ちの方が避けたほうが良いものもあります。例えば、夏から秋にかけて花粉症の症状が出る方は、キク科のハーブ(カモミールやエキナセアなど)を摂取すると、アレルギー反応を起こす可能性があるので注意が必要です。
また、アレルギー体質の方をはじめ、持病がある方や妊娠中・授乳中の方も、ハーブの種類によってはリスクを伴う場合があります。これらに該当する方のハーブティーの飲用については、必ずかかりつけの医師・薬剤師にご相談ください。
まとめ
ハーブティーには花粉症の症状を和らげる作用があり、アレルギーが起こりにくい体質の改善にも役立ちます。さらにリフレッシュ効果や美肌効果などさまざまな効果が期待できますので、手軽な健康習慣としてハーブティーを取り入れてみてはいかがでしょうか。
「ありす薬局」では一般医薬品のほか、花粉症対策に役立つオリジナルハーブティーの販売も行っています。オーガニック商品を中心に取り扱っておりますので、ご興味のある方はぜひご検討ください。
ありす薬局のオンラインショップはこちら:https://arisu-p.shop/products/list
漢方に関するご相談も受付中:https://www.arisu-p.co.jp/contents/category/kanpo/.