ハーブティーの飲み過ぎには注意!身体に与える影響と摂取量の目安を解説

ハーブティーの飲み過ぎには注意!身体に与える影響と摂取量の目安を解説

お気に入りのハーブティーがあり、「ついつい飲み過ぎてしまう」という方も多いのではないでしょうか。基本的には自由に楽しめるハーブティーですが、飲み過ぎてしまうと思わぬ不調につながる可能性もあるので注意が必要です。

今回は、ハーブティーの飲み過ぎが招くリスクについて詳しく解説します。1日の摂取量の目安についても触れていますので、ぜひ日々のケアにお役立てください。

 

ハーブティーは飲み過ぎても大丈夫?

ハーブティーは水溶性の飲み物ですので、飲み過ぎが身体に悪いわけではありません。しかし、飲み過ぎによって作用が強くなったり、不調を招いたりする場合もあるため、適度に摂取するのが賢明です。

また、ハーブティーをたくさん飲んだからといって、その分の効果がすべて実感できるわけではありません。かえって不調をきたす可能性もありますから、時間を空けて効率良く飲むことをおすすめします。

 

ハーブティーの飲み過ぎで起こりやすい症状・状態

ハーブティーは健康や美容の増進に役立ちますが、飲み過ぎてしまうと次のような症状・状態を引き起こす可能性があります。

<ハーブティーの飲み過ぎで起こりやすい症状・状態>

  • 下痢
  • 冷え
  • 脱水

なぜこのような症状や状態につながるのか、その理由について詳しく解説していきます。

下痢

ハーブティーに限ったことではありませんが、過剰に水分を摂取すると体内での水分吸収がうまくいかなくなり、胃腸に負担がかかって下痢になる場合があります。下痢の改善が期待できるハーブティーであっても、かえって症状を悪化させてしまう可能性があるため、飲み過ぎないよう注意しましょう。

冷え

ハーブティーの飲み過ぎは、身体を冷やす原因にもなります。人によって必要な水分量は異なりますが、体内に余分な水分を溜め込むと「水毒」という状態になり、代謝や血行が悪くなって体温が下がってしまう場合があります。ハーブティーは冷え性の改善に役立ちますが、飲み過ぎは逆効果になることを覚えておきましょう。

脱水

ハーブティーには利尿作用を持つものもあり、体内の毒素や老廃物を排出するデトックス効果が期待できます。しかし、過剰に摂取した場合、尿量が増えて脱水になる可能性もあるので注意が必要です。

また、就寝前に利尿作用のあるハーブティーを摂取し過ぎると、夜間にトイレに行く回数が増えてしまいます。結果として睡眠の質を下げてしまうため、摂取量だけではなく、飲むタイミングにも気をつけましょう。

 

ハーブティーの飲み過ぎは副作用のリスクを高めるので注意

前提として、ハーブティーを飲んで副作用が起こることはほとんどありません。しかし、飲み過ぎてしまうと副作用のリスクを高めたり、思わぬ不調を招いたりする可能性があることもまた事実です。

例えば、リコリスというハーブを毎日1グラム以上摂取した場合、血中のカリウムが低下して血圧が上がることがわかっています。安心・安全にハーブティーを活用するためには、ブレンドされているハーブの特徴を把握しておくことも大切です。

 

ハーブティーの1日の摂取量はどれくらい?

ハーブティーの1日の摂取量については、種類を問わずとくに決められているわけではありません。あくまでも目安ですが、日本メディカルハーブ協会では「おおむね1回3グラム程度」という基準を示しています。

また、1日の摂取量に関しては、体調管理を目的とする場合は1〜2杯を、一時的な症状の緩和を目的とする場合は4〜5杯を継続的に飲むと、効果を実感しやすいでしょう。人によって必要な水分量は異なり、商品ごとに目安の摂取量も違いますから、それらも考慮しながら適切な量を判断してみてください。

 

ハーブティーの飲み過ぎ以外で注意したいポイント

基本的には安心して利用できるハーブティーですが、体質によっては一部のハーブが身体に合わないこともあります。飲み過ぎていないのに調子が悪いと感じたら、すぐに摂取を控えて医療機関を受診しましょう。

また、ハーブのなかには医薬品との飲み合わせが悪く、持病やアレルギーをお持ちの方が避けたほうが良いものもあります。加えて、妊娠中・授乳中の方への安全性が保証されていないものもあるため、事前に医師や薬剤師に相談し、安全なものを選ぶようにしてください。

 

まとめ

ハーブティーを飲むことで健康や美容の増進が期待できますが、たくさん飲んだからといってその分の効果がすべて実感できるわけではありません。それどころか下痢や冷えなどを引き起こす原因になりますので、この記事で紹介した摂取量を目安に、飲み過ぎないように注意しましょう。

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