ハーブティーは身体に良いお茶として広く知られており、アレルギー症状の緩和が期待できるものも少なくありません。しかし、選び方を間違えると、かえって症状を悪化させてしまう可能性もあるので注意が必要です。
今回は、アレルギーとハーブの関係について詳しく解説します。さらにアレルギー症状の緩和に役立つおすすめのハーブティーや、事前に知っておくべき注意点も紹介しますので、ぜひ今日からのセルフケアにお役立てください。
アレルギーとは
私たちの身体には、病気を引き起こす異物(ウイルスや細菌など)から身体を守る免疫が備わっています。この仕組みに異常が起こり、特定の異物に対して免疫が過剰に反応し、さまざまな症状があらわれる状態がアレルギーです。
アレルギーの症状
アレルギーの病気には食物アレルギーをはじめ、アトピー性皮膚炎・アレルギー性鼻炎(花粉症を含む)・気管支ぜんそくなど、さまざまな種類があります。症状はアレルギーの種類によって異なりますが、以下に代表的なものをまとめましたのでご参照ください。
<代表的なアレルギーの症状>
- 目のかゆみ・涙目
- 鼻水
- 皮膚のかゆみ
- 発疹
なお、重度の場合には、呼吸困難や血圧低下といった重篤な症状(アナフィラキシーショック)を引き起こすこともあります。ときに命を脅かす危険性も潜んでいるため、この機会にアレルギーに対する知識を深めておきましょう。
アレルギーの原因
アレルギーの原因となる物質を「アレルゲン(抗原)」といい、私たちの身の回りにある食物をはじめ、薬物・花粉・ダニなどが該当します。このアレルゲンによって誘発され、じんましんやぜんそくなどを発症するのがアレルギー疾患です。
アレルギーに期待できるハーブティーの効果
ハーブに含まれる成分のなかには、アレルギー症状の緩和が期待できるものがあります。そのため、日頃からハーブティーを摂取すれば、目のかゆみや鼻づまりといった症状のつらさを和らげられるかもしれません。おすすめのハーブティーについては、後ほど詳しく紹介します。
アレルギー体質の方が注意すべきハーブの種類
以下のハーブは、人によってはアレルギー症状を引き起こす可能性がありますので、とくにアレルギー体質の方は注意が必要です。
ハーブの種類 | 注意すべき人 |
---|---|
キク科のハーブ | 花粉症を持っている人 |
タデ科のハーブ | そばアレルギーを持っている人 |
セリ科のハーブ |
セロリ・パセリ・パクチーなどのアレルギーを持っている人 |
上記のケース以外にも、アレルギー症状が出る可能性はありますので、事前にハーブの特徴を確認しておくことが大切です。もしも何かしらの症状が見られた場合には、すぐに摂取を控え、医療機関を受診しましょう。
アレルギー症状の緩和におすすめのハーブティーの種類
アレルギー症状にお悩みの方は、以下のハーブがブレンドされているハーブティーがおすすめです。
ハーブの種類 | 注意すべき人 |
---|---|
ペパーミント | 花粉症の症状緩和、リフレッシュ、胃腸の機能調節作用 など |
エルダーフラワー | 抗アレルギー作用、風邪・インフルエンザの初期症状の緩和、抗炎症作用 など |
ネトル |
抗アレルギー作用、貧血の改善、ミネラル・ビタミンの補給 など |
アイブライト |
抗ヒスタミン作用、抗炎症作用、眼精疲労の回復 など |
ルイボス |
抗アレルギー作用、代謝促進、便秘の改善 など |
ペパーミントは清涼感のある香りが特徴で、花粉症(とくにスギ花粉)の症状に対して効果を発揮してくれる可能性があります。鼻づまり、喉のムズムズ感を抑えたいときにおすすめですよ。
エルダーフラワーやネトルには抗炎症作用があり、前者は花粉症などのアレルギー症状や風邪の初期症状を緩和する効果があるといわれています。後者は花粉症やぜんそく、アレルギー性鼻炎などの症状緩和が期待できますよ。とくに目のかゆみや鼻水、鼻づまりがある方におすすめです。
また、アイブライトは目に良いハーブとして広く知られており、花粉症による目のかゆみや眼精疲労などさまざま症状のケアに用いられています。ルイボスは抗酸化作用が強く、花粉症やぜんそく、アレルギー性皮膚炎などの症状におすすめです。
アレルギー症状を和らげるためにハーブティーを飲む際の注意点
前述のとおり、ハーブのなかにはアレルギー症状を引き起こすものもあります。そのため、アレルギーを起こしやすい体質の方は、事前に病院でアレルギー検査を受けておくと安心です。
また、持病がある方や妊娠中・授乳中の方が控えたほうが良いハーブもあります。該当する方はかかりつけ医に相談し、安全なものを選ぶようにしてください。ハーブティーはさまざまな良い効果をもたらしてくれますが、体質や状況によってはリスクが伴うことも覚えておきましょう。
まとめ
ハーブティーを習慣化することにより、目のかゆみや鼻づまりなどアレルギー症状の緩和が期待できます。ただし、体質や状況によっては避けたほうが良いハーブもありますので、ご自身にとって適切なものを選ぶことが大切です。
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