動物と漢方の関係性とは?動物由来の漢方にも注目

漢方というと人間が飲むものという印象があるかもしれませんが、動物に対して効果があるのかご存じの方はあまりいらっしゃらないのではないでしょうか。また、漢方の対象としてだけでなく、実は漢方薬と動物には深い繋がりが存在しているのです。そこで今回は動物と漢方の関係性についてご紹介いたします。

 

動物に漢方は有効?

まず気になるポイントとしては、動物に対して漢方薬は有効なのかということです。基本的に薬は人間用途動物用途で別物ですので、併用することは出来ません。そう考えると、漢方薬に関しても同様に動物用のものが存在するか、あるいは動物に対して使うことは出来ない、といういずれかになるでしょう。

 

動物に対して漢方薬を使うということ自体に問題はありません。実際に使用している獣医の方もいらっしゃいますので、使用ができないということはないのです。しかし、使用している比率でいうと少ないといえるでしょう。

 

漢方薬は東洋医学に属するものですが、東洋医学に関する獣医の学会が存在しており、400名以上の獣医が所属しています。獣医全体で考えると決して多いとは言えない人数ですので、動物に対して漢方薬を使用するというのはあくまでも少数派であるといえるのではないでしょうか。

 

ただし、漢方薬の基本は患者の体のバランスを整えるというものですので、患者の状態が非常に重要となります。人間の場合には会話が可能ですので、患者本人が感じている症状や違和感などをヒヤリングすることが出来ますが、動物の場合にはそれがほぼ出来ないわけです。

 

その状況で漢方薬を使用するということは、症状に対して効果を期待する西洋医学的な考え方になる、というズレを抱えているといえるのではないでしょうか。

 

動物用の漢方はある?

動物用の漢方薬は存在しています。しかし、動物用として承認されている漢方薬というと数としては多くありません。そのこともあまり動物への漢方薬の処方が普及していないことの要因としても挙げられます。また、実際には人間用の漢方薬の使用も行われていたりもします。

 

動物に対しての効果などに関しては人間用であってもある程度判明しているものもありますので、問題はないのですが、果たして効果はあるのかという点については若干の疑問が残るかもしれません。実際のところ経験や学会などでの発表内容を参考にしながら使用しているというのが現状というわけです。

 

症状に対してピンポイントにアプローチが可能である西洋医学の薬があるにも関わらず、なぜ漢方薬を使用するのかという点に関しては、飼い主の方の意向による場合があります。獣医としての診断に基づく処方は重要ですが、飼い主の方の意見や想いを尊重するということも大切ですので、希望された場合には問題のない範囲でできるだけ答えるという意味で、漢方薬の処方を行う場合があるというわけです。

 

その際は使用に関する注意点や西洋医学の薬との違いなどをしっかりと説明した上で、それでも希望されるようであればという判断となります。

 

動物由来の生薬とは

動物に対しての漢方の使用の他に、漢方と動物の関係性は『生薬』にあります。生薬というのは天然に存在している薬物効果を持つもののことです。植物が大半を占めるものの、鉱物や動物に関しても生薬として存在しています。動物を生薬というとあまりイメージが出来ないかもしれません。

 

植物や鉱物であればそれをそのまま粉末状にするイメージは容易でしょうが、動物の場合は単純にそのままというわけにはいきません。動物由来の生薬は、動物そのものではなくあくまでも一部である角や骨などの動物が持つ一部分を使用するのです。

 

動物由来の生薬のことを『動物性生薬』と呼びます。特徴としてはアンチエイジングに効果的であるということです。動物性生薬の多くがホルモンを活性化させたり、脳の働きを向上させる効果をもつ成分を含んでいるのです。

 

そのため不妊治療でお悩みの方に対して処方することで、妊娠・出産に至る効果に期待ができるでしょう。不妊は非常に深刻なお悩みとなりますので、少しでも効果に期待できる方法として重宝されているものでもあります。

 

動物性生薬の種類

動物性生薬にはいくつもの種類がありますが、その中でも代表的な3つの生薬についてご紹介いたします。

 

鹿茸(シカの角)

『ろくじょう』と読む生薬です。マンシュウジカなどのオスの鹿の角のことで、角の先端は高級品という扱いですが、根元に向かうにつれて角質を含んでいくため価値が大きく下がります。コラーゲンを始めとするタンパク質がメインの成分となり、滋養強壮効果も持ち合わせています。

 

亀板(亀の甲羅)

『きばん』と読む生薬です。クサガメのお腹の甲羅のことで、主な成分は脂質や膠質、カルシウム等となります。解熱鎮痛効果がありますので、止血薬として使用されたり、滋養強壮、解熱、めまいなどの改善のために用いられたりします。

 

紫荷車(プラセンタ)

『しかしゃ』と読む生薬です。英語ではプラセンタといい、近年ではアンチエイジングに対して高い効果があるものとして、美容サロンなどでも積極的に導入されているためご存じの方も多いのではないでしょうか。

 

哺乳類の胎盤のことで、かつては秦の始皇帝が不老長寿の妙薬として使用していたとも言われているのです。5大栄養素をはじめとする豊富な栄養素が含まれています。

 

まとめ

漢方と動物には深い関係性があることがおわかりになったのではないでしょうか。動物へ漢方が使用されていることや、漢方のもとである生薬に動物性のものがあるということもあまり知られていないことでしょう。

 

ありす薬局では、通常の漢方薬の販売だけでなく、ここでしか購入できない珍しい動物漢方も取り扱っています。千葉市周辺にお住まいの方で漢方をお求めでしたらお気軽にお越しください。